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2013年7月17日水曜日

ある外科医のつぶやきから モートン病3つの大事な点 ➀診断

私は初期の患者ではなく、次の治療段階は手術しかないので、どうしても手術に関する記述に目が行きます。

これはあるアメリカの足の専門医(26年間現役)のブログからの引用です。
「怒れる整形外科医のブログ」というブログ名から推察して熱いお医者さんらしく、様々な足の疾患についての自分の考え方を書いています。
その中で、モートン病診断、手術に対して長年の経験からの見方を書いている部分を引用します。日本の整形外科の先生の生の声はなかなか聞けないので興味深く読みました。

この医師の意見が正しいかどうかは私にはわかりませんが、とても大事なポイントであると感じます。 
こういう点を再考して、医師に疑問に思ったことがあれば尋ねてみることですね。 
実際診察室ではあれこれ聞くのはとても難しいですけれど。

モートン病についての3つの大事なことがあるそうです、まずはその➀番目です。

「ここが大事なことです。 あなたがモートン神経腫について、今知らなくても知っておいたほうがいいかもしれない3点があります。
これは科学的な根拠はないですが、私の26年間の経験と観察の集大成です。

➀ MRIというものはモートン神経種の確定的な診断テストではありません!
ここをはっきりさせておきたいのですが、MRIは決してモートン神経種の診断確定を補うものではありません。 

もし医師があなたにモートン病を疑い、その診断を確定するためにMRI検査を薦めるなら、またはすでにMRIで確定されていてその情報に基づいて手術を薦められるなら、逃げてください!

このことを考慮して、もしあなたの医師がモートン病の診断に迷い、ほかの可能性のある問題をよりはっきりとさせる手助けのためにMRIを薦めるなら、それならMRIはいいでしょう。
これはほかのあり得る問題の除外/診断に立ち返ることになるからです。
超音波検査結果だけに頼る診断も同様に疑わしいです。

ここが大事な部分ですが、私たち(医師)がどんな診断テストを使おうとも、それらの点と点をつなげていくことが私たちの責任です。これは臨床相関を呼ばれます。」


この医師はMRIに神経腫が映っただけで手術するのは適切ではない、MRIでほかの問題や疾患の可能性の除外の方が重要であると言っています。 
足の複雑な構造の中で、他の問題や疾患があれば、たとえ神経種を切除しても結果はよくないということなのですね。 

海外のサイトで、別の医師の「他の疾患でMRI検査をして、たまたまモートン神経腫が見つかったのだが、全くモートン病の痛みのない患者がいた。」また「MRI所見でミシシッピー州で最大と思うような神経腫を持った患者さんが、ほんの数週間前から患部が痛むという。大きさからすると、ず~っとあったはずなのだが・・・」という記述を読みました。
MRIで神経腫の存在が確定しても、それが痛みの元だと確定できない(すごくクロに近いとしても)ことがあるとわかります。この場合は、腰にMRIでヘルニア所見があっても、特に痛みの自覚がない人がいるのと同じようなものでしょうか。

MRIに神経腫が映れば診断確定で、それを切除すれば楽になるのでは?と短絡的に考えてしまいますが、人によってモートン病手術の効果に大きく差があり、医師が手術に躊躇するのは、こういうことも一つの理由なのでしょうね。

結局は経験豊かないい医師に診てもらうということ、手術については特にこれしかないということです。



引用http://angryorthopod.com/2012/01/morton%E2%80%99s-neuroma-controversial-to-say-the-least/
”Here is the point. There are three things you don’t know about MN that you might need to know. This is not science and is the culmination of 26 years of experience and observation.
1. An MRI is not a valid diagnostic test for MN!
Let me make this clear, an MRI is in no way able to aide in the diagnosis of a MN. If your doctor suspects a MN and suggests an MRI to “confirm” the diagnosis, or you already have an MRI “positive” for a MN and surgery is suggested based on this info, RUN. In deference to this, if your doc is struggling with the diagnosis of a possible MN and suggests an MRI to help better define other potential problems, then an MRI is probably okay. This gets back to the rule out/diagnosis of exclusion thing. Ultrasound is questionable as well. Here’s the thing, no matter what diagnostic test we use, it is our responsibility to connect the dots. It is called clinical correlation.”