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2014年4月3日木曜日

もやもやしていたこと ② 続き

B大学病院でもまだ何とか歩けている状態ならば、手術はいつでもできるので熟考するように言われました。

私のように長期間の痛みがあり、もし脳がその慢性疼痛憶えこんでいるなら、痛みの部分から脳に発する痛みの信号を断ち切る薬が有効かもということで、「リリカ」を半年処方され、少しずつ処方を増やされましたが、副作用があっただけで全く足の痛みはとれませんでした。
「リリカ」は全身が痛む難病、線維筋痛症の特効薬、エースであり、神経障害性の疼痛にも効く薬ということで、慢性の腰痛などにも使用される薬です。


Bの先生から「もう手術しかないですね」と手術が決まった時、両足一緒に手術するという提案さえ出されていたのです。


手術ベッド空き待機の期間の痛み低減のため(だと私は思っていたのですが)、ある種の抗うつ剤が、脳に作用し痛みを軽減できるケースがあるということで、トフラニールという抗うつ剤の服用の提案をされました
ちなみに私はうつ病ではありませんでした。
実際に線維筋痛症やリウマチなど慢性疼痛を伴う患者さんに、痛み止めの補助剤として、抗うつ剤は処方されることがあるそうです。

しかし、私の場合、痛みの大元、発生源の神経腫があるのですから、今の時点で脳に作用する薬剤を効くかどうか試すのがいいのか?素人ながら疑問には感じました。
鬱のお薬を出された頃から「?抗うつ剤?」とさらに思うようになりました。

暖かい季節になったせいか、その鬱の薬はほんの少しだけ効いたのか、痛みをぼやかしているような気もして、次の診察時に何気なくそれをBの医師に伝えたとたん、「手術しても痛みは取れない。手術はやめたほうがいい。トフラニールは最大量あと6倍(だったか?)まで増やせるので、それで行こう。」と言い出したのです。
はっきり言って、実験レベルです。

モートン神経腫の痛みは、神経腫が物理的な刺激を受け出現する、とがった衝撃痛です。
神経腫がある限り、抗うつ剤やリリカを試す痛みではないと思います。
(もし切除手術後も痛みが残った場合は、試す価値がある薬なのでしょう。)


10数年悩んで、覚悟して決めた手術、ここに至って、抗うつ剤を使用するような、お茶を濁す治療にひっくり戻され、どこまで引っ張られるのか。
コロコロ変わる方針、残酷な言葉、研究本位の治療。
手術の効果を否定され、患者はどれだけ絶望するでしょうか。


抗うつ剤はうつ病の人が服用した場合、離脱するのには慎重を期す薬だと聞きます。
万一、モートン病の痛みに抗うつ剤が効くと仮定しても、鬱病でもない患者が、最大量の抗うつ剤を飲むことによる副作用は? 
そして一生飲み続けるのか?


B病院の先生に手術却下された日、茫然自失で家に帰って来ました。
次の日から、諦められない、と英語のモートン病に関するサイトを読み出しました。
それがこのブログ開設に繋がっていくのですが・・・・
あれからもうすぐ一年です。


Bの先生は本当に手術は効果がないと思っていたのか、神経腫の痛みに対しての抗うつ剤のテスト治療を受け容れさせるためにそう言ったのか、今となってはわかりません。
いずれ手術に至るのであれば、ベッド空き待機期間に色いろなお薬を試そうとされていたのかもしれません。


今さら済んだことを書くつもりはなかったのですが、先日B病院からの手術日決定の連絡を受け、なんて適当なんだろう、患者自身がしっかりしていないと、翻弄されいいようにされてしまう可能性があるのだ、とあらためて当時の辛い思いが蘇りました。