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2013年6月11日火曜日

モートン神経腫の新しい手術? 「神経凍結アブレーション手術」(Cryogenic neuroablation)について ①

日本で行われているモートン病の手術は、神経腫切除や神経剥離、靭帯を切るなどですが、海外では「神経凍結アブレーション(Cryogenic neuroablation」という新しい施術が始まっているそうです。

まだ特殊な手術のようで日本ではやっていないようです。
Wikipediaに取り上げられており、英文検索でも多くヒットするので、調べてみました。

神経腫切除に比べるとはるかにリスクの少なそうなこの手術、まだ日本では整形外科の先生の認知も低そうです。
モートン病自体、知らない整形外科の先生が多いですので。

日本でも患者が足の外科の医師にこの手術についての情報を尋ねたり広めたりすることで、医師が認知し、うちでも研究してみるか、と思うかもしれません。 
患者のみなさん、何気に「神経凍結アブレーション」というものがあるらしいですが・・・と先生に言ってみてください。 
先生方が取り組んでくれるきっかけになるかもしれません。



「神経凍結アブレーションが外科的な神経切除手術に代わるものであることはあまり知られていません。 
神経凍結アブレーション(凍結注射療法とも呼ばれる)は、痛みの電位信号を運ぶ軸索突起を破壊することを意味する医学専門用語です。
この施術では、小さな切除(~3ミリ)から、針を入れ、神経神経種に-50℃から-70℃という超低温を与えます。
この結果、ウォラー変性を伴い、細胞内の構成要素、軸索突起、神経種を包む神経髄鞘の変性が起きます。
神経上膜と神経周膜には何の影響もありません。
こうして断端神経種の形成を抑止します。

これらをそのまま残すことが、凍結神経アブレーションが(従来の)外科的な切除手術やアルコールのような神経に作用する薬剤とは違うところです。

初期の研究では、凍結神経アブレーションははじめのうちは効果の点で外科手術と同じであり、しかも断端神経種が形成されるリスクがないとわかっています。 しかし、この施術の効果は持続するものではないと考えられています。」

 

 *Cryogenic neuroablationは 「神経凍結アブレーション」と私は訳しましたが、日本の医学専門用語では別の言い方をする可能性があります。

 *アブレーション・・・特殊な反応を使い、部位の切除や遮断をすること。

 *ウォラー変性・・・ 難しすぎて・・以下参考。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E5%A4%89%E6%80%A7



引用 ウイキペディア http://en.wikipedia.org/wiki/Morton's_neuroma
Cryogenic neuroablation is a lesser known alternative to neurectomy surgery. Cryogenic neuroablation (also known as cryo injection therapy or cryosurgery) is a term that is used to describe the destruction of axons to prevent them from carrying painful impulses. This is accomplished by making a small incision (~3mm) and inserting a cryoneedle that applies extremely low temperatures of between −50C to −70C to the nerve/neuroma.[9] This results in degeneration of the intracellular elements, axons, and myelin sheath (which houses the neuroma) with wallerian degeneration. The epineurium and perineurium remain intact, thus preventing the formation of stump neuroma. The preservation of these structures differentiates cryogenic neuroablation from surgical excision and neurolytic agents such as alcohol. An initial study showed that cryo neuroablation is initially equal in effectivenesss to surgery but does not have the risk of stump neuroma formation.[10] However, the results from this procedure are not considered permanent.[9”]